イギリスのティータイム事情|1日に何回お茶を飲む?

イギリスのティータイム事情|1日に何回お茶を飲む?

「イギリス人はお茶が大好き」というのは、世界共通のイメージです。でも実際に1日に何杯飲むのか、どんなシーンでお茶を楽しんでいるのかを知っている人は意外と少ないかもしれません。

イギリス人の平均的なお茶の消費量は、1日あたり約3〜4杯。紅茶の輸入量はインド、中国に次いで世界有数で、国民一人あたりの年間消費量は約1.9kgとも言われています。お茶はイギリスの日常に深く根ざした飲み物なのです。

では、1日のどのタイミングでお茶を飲むのでしょうか。


朝一番の「ベッドティー」

イギリスの朝は、お茶から始まります。

目が覚めてすぐに飲む朝のお茶は「ベッドティー(Bed Tea)」と呼ばれ、起き上がる前にベッドの中でいただくのが伝統的なスタイルです。かつては使用人が主人の寝室へお茶を持って行くのが習慣でしたが、現代でも起床直後の一杯を大切にする人は多く、パートナーや家族のためにお茶を淹れて持っていくのはやさしさの表れとされています。

ミルクをたっぷり入れた濃いめのイングリッシュブレックファーストティーがよく選ばれます。


朝食とともに「ブレックファーストティー」

朝食のテーブルにも、必ずお茶が並びます。

ベーコン・エッグ・ソーセージ・ベイクドビーンズが揃う「フルイングリッシュブレックファースト」には、力強い味わいのアッサムやブレンドティーが定番。こってりした料理をすっきりと流し、口の中をリセットしてくれる役割を果たします。

職場でも、出勤してすぐに「まず一杯」という光景は珍しくありません。


仕事の合間の「ティーブレイク」

イギリスの職場では、午前10時ごろと午後3時ごろに「ティーブレイク」をとる慣習があります。

同僚に「Fancy a cuppa?(お茶一杯どう?)」と声をかけてキッチンへ向かい、順番にお茶を淹れ合うのが日常的な光景です。仕事の効率を上げるためというより、ちょっとした会話や気分転換の時間として大切にされています。

日本の「3時のおやつ」に近い感覚ですが、イギリスでは朝にも設けられているのが特徴的です。


昼食後の一杯

ランチのあとにも、一杯のお茶でひと息つきます。

食後のお茶は消化を助けるとも言われており、食事の締めとしてごく自然に飲まれています。外食でも、食後に「Tea or coffee?」と尋ねられるのはごく当たり前のこと。このとき「Tea, please」と答える人の多さが、イギリスらしさを感じさせます。


午後の「アフタヌーンティー」

1日の中でもっとも優雅なお茶の時間が、午後3〜5時ごろの「アフタヌーンティー」です。

三段トレイにサンドイッチ・スコーン・ケーキを並べ、上質な紅茶とともにゆっくりと楽しむスタイルは、19世紀のベッドフォード公爵夫人が発案したとされています。ホテルのラウンジや専門のティールームで楽しまれることが多く、特別な日や友人との集まりに選ばれます。

日常のティーブレイクとは異なり、アフタヌーンティーはやや改まった「イベント」としての側面も持っています。


夕方の「ハイティー」

仕事を終えた夕方5〜6時ごろには、「ハイティー」が待っています。

アフタヌーンティーのような軽いお菓子ではなく、パイやキャセロール、フィッシュ&チップスなど食事らしいメニューとともにお茶を飲む習慣で、主に労働者階級に根づいた文化です。背の高いダイニングテーブルで食べることから「ハイ」と呼ばれます。

現代では家庭の夕食として、テレビを見ながらトーストやシリアルとお茶を楽しむ、くつろいだスタイルが一般的です。


就寝前の「ナイトキャップティー」

1日の締めくくりにも、お茶が登場します。

就寝前に飲む「ナイトキャップティー」は、カフェインの少ないハーブティーや、カモミール、ペパーミントなどが選ばれることが多くなっています。リラックスして眠りにつくための、静かなひとときです。


イギリス人にとってお茶とは

このように、イギリスでは朝起きてから夜眠るまで、節目節目にお茶があります。

「A nice cup of tea」という表現がイギリスには根強く残っています。悲しいとき、疲れたとき、うれしいとき、誰かと話したいとき——どんな場面でも「まずお茶を」という発想が自然に出てくるのが、イギリス人のお茶に対する姿勢です。

お茶は単なる飲み物を超えた、コミュニケーションのツールであり、心を整えるための儀式でもあります。


自分だけのティータイムをつくる

イギリスのお茶文化が教えてくれるのは、1日の中に「ほっとする時間」を意識的につくることの大切さです。

忙しい日々の合間にも、お気に入りの紅茶を淹れて、好きなお菓子を添えるだけで、気持ちが少し軽くなります。山口県から届く金星のバターサンドは、冷蔵庫から出してそのまま食べられる手軽さが魅力。ザクッとしたパイ生地に、キャラメルソースとたっぷりのバタークリームをサンドした甘じょっぱい味わいは、紅茶の香りと自然に寄り添います。

イギリス人のように、今日の午後もお茶の時間をつくってみませんか。


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