冷たいお菓子と温かい紅茶が合うのは、なぜ?
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じつは、人の舌は「冷たいと甘さを感じにくい」ようにできています。
甘さを受け取る舌のセンサーは、温度が高いほどよく働き、冷えると反応がにぶくなる。だからアイスクリームは、溶けた状態で食べるとびっくりするほど甘い。冷たいうちは、その甘さがちょうどよく抑えられているのです。
冷たいお菓子も、同じ仕組みの中にあります。
口に入れた瞬間は甘さがすっと控えめ。そこへ温かい紅茶をひと口含むと、舌の温度が戻り、隠れていた甘さやコクがふっと立ち上がる。冷たい一口と温かい一口を行き来するだけで、味が二段階で開いていくわけです。
香りにも理由があります。
香りの成分は、温かいほど空気中へ立ちのぼりやすい。湯気とともに紅茶の香りが広がるのは、温度が香りを運んでいるから。そして人が「味」と感じているものの大半は、じつは鼻が受け取る香り。温かい紅茶は、味そのものを底上げしてくれるのです。
さらに紅茶の渋み(タンニン)には、油分をさっぱりとリセットする働きがあります。
バタークリームのコクが続いても、ひと口の紅茶で舌が軽くなり、次のひと口がまた新しくなる。
金星のバターサンドは、ザクッとしたパイ生地に、たっぷりのバタークリームとソースを挟んだお菓子です。
よく冷やして、温かい紅茶とともに。冷たさと温かさが、口の中で順番に仕事をしてくれます。